白銀神時 さん からの投稿
これは小学校の話です。
6年生の時の担任は明るいけど厳しく怖くて少し近寄りがたい人でした。
小さな失敗をすると怒ったり、課題に対してもダメだしをする、給食はムリしてでも全部食べないといけないそんな先生でした。
そんなある日、学芸会の練習をし練習後のHRで「低学年の方が良かった」「貴方達の演技は低学年以下」と言われたときは悔しかったです。
私も一生懸命やっているのに怒鳴られて辛い思いをしました。
それでも、頑張ってセリフを覚えたり、練習に参加したりしました。
ですが、担任のだめ出しは続き、下手すれば休み返上で練習に参加させられる所でした。
無事に学芸会の本番を迎え、私たちは練習した成果を全校生徒そして保護者や来賓の方々に見て貰おうと精一杯の演技をしました。
練習以上に上手くいき、力の限り頑張りました。
学芸会が無事に終わり、担任が何か言いたそうにしていて、またダメ出しされるのではと思った瞬間…。
先生は、化粧が崩れるほど大泣きし「良かったわよ!貴方達本当に頑張ったわね!」と私たちに言ったのです。
私達は、とても嬉しく皆で抱き合い喜びを分かち合いました。
また、卒業式にはサプライズで先生に寄せ書きを贈ったらまた泣いちゃいました。
まさに、「鬼の目にも涙」という言葉にふさわしい人でした。先生のもう一つの一面が見られ、ほっこりしました。