choromi さん からの投稿
年に一度は親族大勢集まってパーティをする家系に生まれた女の子Nさん。
でも一家族だけ、遠くに住んでいたため、いつもパーティに参加できない家族がいました。
その家族には息子が二人いて、次男M君とNさんは同じ年でした。
M君はふざけん坊で明るくて、ごくたまに会うと、同い年ということもあってか、いつもNさんにちょっかいを出す男の子でした。
M君は高校生の頃、左目を怪我し網膜剥離を起こしてしまいます。
医者から「次また怪我をしたら失明する」と言われていました。しかし不幸にも大学生になった頃、 スポーツでボールが左目を直撃。
大手術の末、左目を失明してしまったのです。
面識が少なかったNさんだけど、大変な状況に陥ったM君を無性に心配し、M君の入院中、沢山の手紙や励ましのメッセージ・曲を録音したものを送り続けました。
そんなNさんの優しさにM君は心が打たれ、次第に二人は惹かれ合っていきました。
退院後、二人は結婚を考えるほどの仲になりました。
でも、従妹同士の交際や結婚は親族中が大反対。
手紙を送り合っても、親に奪われ、お互いの手紙を読むことが出来ませんでした。
そのため、家族に嘘をついてデートや旅行をしていました。
二人は駆落ちまで考えたりもしました。
しかし、それぞれの父たちのみ強い味方になり、後に晴れて結婚。
未熟児が生まれることを心配されてたけど、未熟児どころか、とても元気な一卵性の双子が生まれました!
親族の誰もが驚き祝福し、末永く幸せに暮らしたのでした。