蘭 さん からの投稿
「ねえねえ、あの子さ、ちょーイケメンじゃない?」講義終了後、親友が耳元でささやきながら廊下の方を指さした。
「え。」私は一瞬言葉を失った。
とんでもないイケメンがすぐそばに立っていた。
気になってずっと見つめていると、彼もこちらを向きなんとなく微笑んだように見えた。
その瞬間私の心は奪われた。
「いやいや、それ絶対コンサート的なやつだって。私の方見て笑って手振ってくれた!って思ってても相手はぜーんぜん覚えてないんだからー!」ケラケラ笑いながら親友はポテチを片手に語った。
「やっぱり、そうだよね。私の気のせいか!」自分に言い聞かせて、気にしない風を装った。
けど、やっぱり忘れられなかった。
それから約1週間後、同じ講義室で彼を見つけた。
すると、彼は私の方へ寄ってきて、「あのさ、この前もこの講義受けてたよね?」
「え…」私は凍ってしまった。
なんで覚えているのか訳も分からず、もう一度彼を見ると、「俺さ、君が講義室に残ってたの見てすっごい印象に残ったっていうか…。なんか口説いてるみたいになっちゃってるけど、正直可愛いなって…。」恥ずかしそうにしながら彼はそう言った。
とにかく嬉しすぎて、「私もあなたのことかっこいいなって思ってて先週見かけた時から忘れられなかったっていうか…。あのさ、今週末遊び行かない?」勢いつけて私は言ってしまった。
でも、彼の微笑んだ顔を見た時誘ってよかったなって思った。
そして、彼との馴れ初めを彼と電話で再確認しながらこれを書いている今が最高に幸せだ。
これからもずーっとよろしくね。
Mr.Children 「Sign」 MUSIC VIDEO