【子育て】大阪のおばちゃん
うらの さん からの投稿
単身赴任をしていた旦那と合流する事が決まった。
私は子供の頃から今の今まで、東京を離れた事がなく、大阪という友だちも居ない地でやっていけるのかと不安を感じる日々だった。
しかし、不安要素は友だちが居ない事以上に、今まで双子育児をサポートしてくれた親になかなか会えなくなる不安の方が大きかった。
2歳を過ぎていたとは言え、まだまだ手もかかり、イヤイヤ期の真っ最中。大阪に来てからは、イヤイヤに加えて新しい環境に敏感になっていた娘。
この日は梅田まで出掛けようとしている最中に、何かが気に入らなくて道路でひっくり返るほど大泣きしてしまった…。
どうしたもんかと思っていると、突然「どこまで行くの?」と50代くらいの女性に声をかけられ、「駅まで行きます」と伝えると、大阪のおばちゃんはグイッと娘の手を引き、駅まで行ってくれた。
呆気に取られながらも、手を繋ぐ歩く娘を見てホッとしたのを覚えている。
娘自身も驚いたのと、第三者が介入したことで気分が変わったのか、すぐ泣き止んだ。
お礼を言い別れようかと思っていたら、「私も出かけるのよ」と、梅田まで御一緒してくださり、電車でも娘はニコニコして過ごせた。
おばちゃんが居なかったら、娘は立ち直るのにもっと時間を要していたかもしれない。
東京でも親切にしていただく事は何度もあったが、ここまでされたことはない。
「コレが大阪か!大阪のおばちゃんなのか!!」となんだか感動。
そして、すぐに手助けしてくれる優しさに、「やっていけそうだ」と感じた。