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ひろみん さん からの投稿
【感動した話】一人旅で得たつながり
18歳の時、田舎の高校を卒業して東京の会社に就職しました。
初めての上京、初めての一人暮らしであたふたしていた自分でしたが次第に慣れて心に余裕が出てきた頃、初めて取得した有給を使って人生初の一人旅行を敢行しました。
行き先は福岡、ネットで往復航空券の手配と宿泊するホテルの予約は無事済ませ当日も出発30分前に羽田空港に着きました。
今まで電車と新幹線くらいしか乗ったことがない自分にとって初めて目の当たりにする飛行機にワクワクが止まらなかったです。
そこから、二時間くらいで福岡空港に着き、市街地に向かうため地下鉄に乗り換えるタイミングで事態が急転します。
地下鉄に乗るためカバンの中からsuicaを取り出そうとしました…が、財布がありませんでした。
(そんなはずない!!)と思いながら一旦空港内に戻り付近の椅子でリュックの中身を全部出して確認しましたが入っておらず…。
途方に暮れていた自分に近くの土産物売り場の定員さんが、「どうしたの?」と声をかけてくれました。
自分の行動が目立ってたので気になったそうで、財布を無くした話をしたところすぐに自分が乗っていた飛行機の航空会社に連絡を取り探してもらえるように段取ってくれました。
さらに、見つかるか分からないのでそれまでの間をと、レジから千円札を何枚か取り自分に持たせてくれたのです。
財布がない事よりも、店員さんに対する申し訳なさとありがたさで、どうしたらいいか分からなくなり、その後もずっと空港内の椅子に座り続け、約3時間後に電話がかかり財布が機内に落ちていたことを航空会社の方から知らせてもらいました。
無事財布を受け取りに行き、土産物売り場に報告とお金を返しに戻ったところ、その店員さんが涙を流しながら「良かったね。」と言ってもらえました。
自分の人生で、ここまで人に親切にしてもらえたのは初めてで、今でも心に残っています。
ちなみに、そのことがきっかけで店員さんとは顔なじみになりまして、福岡に寄った際は必ずそのお店で物を買うようにしています。