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鍵っ子りんちゃん さん からの投稿
【不思議な話】駄菓子屋のおじいちゃん。
それは夏の日の昼下がりに体験したことです。
当時小学生だった私は家の近所にある公園で友達と遊んでいました。
私の住んでいる街には小さな公園があちらこちらにあり、ブランコがある公園、砂場のある公園など遊ぶ内容によっていくつもの公園を使い分けていました。
その日もブランコのある公園から滑り台のある公園に移動することになり、私は一人で歩いて公園へ移動していました。
滑り台のある公園は割と広く公園の近くに駄菓子屋がありました。
その広い公園に向かう途中、駄菓子屋のおじいちゃんの家の前を通ったらおじいちゃんが家の前に出てきていました。
「おお、これから遊びにいくのかい?車に気を付けてね。」
にっこり微笑んでおじいさんは言いました。
「うん!後でお店にも行くね!バイバ~イ」と私は言い手を振って別れました。
そして、しばらく歩き駄菓子屋のある公園につきました。
合流した友達とさっきおじいちゃんに会ったと話をして、おやつを買いに駄菓子屋に行ってみると駄菓子屋は臨時休業でしまっていました。
近所の方に聞いてみると、「おじいさんが亡くなって今日は葬儀をするからお休みだよ」と教えてくれました。
「え?おじいちゃん?私、さっきおじいちゃん家の前でおじいちゃんと会って話したよ!?」とあったことを話しました。
「毎日おやつを買いに行っていたから、最後にお別れの挨拶を言いに会いに来てくれたのかもしれないね。」と近所のおばちゃんは言いました。
自営業で親が家を空けることが多く、お菓子が大好きだった私をいつも笑顔で迎え入れてくれたおじいちゃんに最期に会うことができてよかった。
子供ながらに思ったのを鮮明に覚えています。