※画像フリー素材PAKUTASO
夏の蛍 さん からの投稿
【面白い話】可燃ゴミをバケツリレーした話
私の家は大家族でした。家族全員が揃うとサッカーチームができます。
これだけ家族がいると毎週可燃ごみの日は本当に大変です。
特に夏になるとスイカの皮が凄いことになります。
家から、ごみステーションまで100メートルありました。
毎週火曜日と金曜日は我が家のプチ運動会が開催されます。
ゴミ収集車が来るまでにみんなで可燃ゴミをバケツリレーするのです。
袋の重量によっては取手が手に食い込みます。
場合によっては取っ手がちぎれます。
最悪のケースはつい袋の底が擦れて中身が漏れる時です。
地獄のケースはごみ収集車が来るまでに間に合わなかった場合です。
ごみステーションは3分の1から多いときは半分は我が家が占拠するほど、
夏のゴミの量は凄かったです。
そんな量のゴミを出し損なうと危うくゴミ屋敷になりかねないので、
ゴミ出しの時の我が家はかなりピリピリしていました。
兄弟でヘマをこくと言い合いや罵詈雑言が出たりと、
楽しい食卓の雰囲気とはだいぶかけ離れた状態になったものです。
しかし、ある時台車を手に入れてからはだいぶましになりました。
ですが、ご近所さんにはだいぶ迷惑を掛けてしまったなと今では思います。
ゴミのバケツリレーもだいぶシュールですが、
台車に積んだゴミを運ぶ様子はまるで業者のようで、
また違う恥ずかしさがありました。