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うめこ さん からの投稿
【面白い話】梅酒作りで失敗した話
6月に入るとスーパーの店頭に青梅が並ぶのを目にします。
梅酒や梅干しなどが作りやすい量ごとに袋詰めされていたり、保存瓶が一緒に売られていたり。
私の母は梅仕事がとても好きで、毎年のように梅酒を作っています。
こだわりもあるようで、「去年は○○スーパーで買ったけどイマイチだった、今年は○○スーパーにしてみよう」など時期が来るととても張り切ります。
私も手伝いますが、瓶の消毒や、ひとつずつ丁寧に梅のヘタを取ったり、正直、面倒な作業だなと思ってしまいます。
しかも、出来上がるまでに数ヶ月もかかるし、別に市販の梅酒で良くない?と思ってしまいます。
ですが、母曰く時間をかけて作るのが良いとのこと。
市販の梅酒と比べたら美味しさが全然違う、と言うのです。
市販の梅酒でも美味しいのは美味しいと思うのですが、まあ、梅仕事を楽しんでいるのであれば、それでいいかなと思っていました。
梅酒作りの季節になり、さっそく母は保存瓶を消毒し、買ってきた梅酒の材料をテーブルに並べました。
すると「あ!」と大きな声。
何事かと思うと、材料を間違えて買ってきてしまったようなのです。
本来、梅酒の材料は・青梅・氷砂糖・焼酎(ホワイトリカー)なのですが、焼酎と間違えて市販の『梅酒』を買ってきてしまったのです。
スーパーの特設コーナーに材料と一緒に市販の梅酒も置かれていたようで商品名も『おいしい梅酒』と、しっかり書かれていたのですが、梅酒の材料を買う頭でいっぱいになっていた母は「おいしく梅酒ができるお酒」のようなことを書かれているのだろうと勝手に勘違いをしてしまったようなのです。
梅酒作りの特設コーナーに市販の梅酒が置かれていることも少し笑ってしまいましたが、市販の梅酒をバカにしていた母が張り切って市販の梅酒を買ってきてしまったことに何より笑ってしまいました。